うぐいす色ってどう作る？絵の具で再現する美しい和の色

「うぐいす色」と聞いて、どんな色を思い浮かべますか？

緑でもない、黄緑でもない、どこか渋くて落ち着いた、和の香り漂う色合い──それがうぐいす色です。

この記事では、初心者さんでも簡単にできるうぐいす色の作り方をご紹介していきます！

色作りに自信がない方でも大丈夫。

必要な絵の具から混色のコツ、水彩での描き方、他の色との相性まで、しっかり丁寧にカバーしています。

「うぐいす色って、意外と使いやすいかも！」と思ってもらえること間違いなし。

この記事を読み終えるころには、きっとあなただけの“こだわりのうぐいす色”が完成しているはずです。

さぁ、色の奥深い世界へ、一緒に飛び込んでみましょう！

うぐいす色の調合法

うぐいす色の基本的な作り方は、黄と青を混ぜて緑を作り、そこに茶色やグレーを加えて“くすみ”を出す、というプロセスです。

この色は明るすぎても暗すぎても印象が崩れてしまうため、配合のバランスが非常に重要です。

まずは、レモンイエロー（黄）とフタログリーンまたはセルリアンブルー（青）を7:3の比率で混ぜて、明るめの緑色を作ります。

このままだと若草色に近い明るいグリーンになるので、ここにバーントシェンナ（茶）をほんの少量加えることで、トーンが一気に落ち着いて「うぐいす色らしさ」が出てきます。

この茶の使い方が最大のポイント。多すぎると全体が濁って茶色っぽくなりすぎてしまうため、“ほんの一滴”くらいの感覚で慎重に加えるのがコツです。

必要に応じて白を加えて明度を調整すると、やわらかい印象に仕上がります。

白を入れすぎると彩度が落ちすぎてしまうため、こちらも少量ずつの調整が理想的です。

混色は一度に仕上げようとせず、必ず試し塗りを繰り返しながら進めるのが成功の近道です。

水彩の場合は乾くと色がやや沈むため、乾燥後の色も見て判断しましょう。

水彩絵の具の最大の魅力は、なんといっても「にじみ」と「透明感」。
うぐいす色のような落ち着いたくすみ系の色は、1度の混色で完璧に仕上げようとせず、何層にも分けて薄く重ねていくことで、より自然で深みのある仕上がりになります。

まず、レモンイエローとフタログリーン（またはセルリアンブルー）を混ぜて、やや明るめの緑を作ります。
このベースカラーを水を多めに含んだ筆でふんわりと塗り、乾いた後にバーントシェンナを極薄く重ねることで、くすんだトーンが加わり、うぐいす色特有の柔らかさと奥行きが生まれます。

このプロセスを2〜3回に分けて重ねていくことで、紙の上に色の層ができ、均一ではない“自然な色のゆらぎ”が表現できます。

最初は、葉っぱや枝、種などの自然のモチーフを描いてみるのが◎。

単色で濃淡をつけたり、にじませたりするだけでも、うぐいす色の幅広い表情を感じ取ることができます。

筆の水分量を調整してグラデーションを作ることで、光の当たり方や奥行きを簡単に表現でき、単純な形の中にも豊かさが宿ります。

この段階で、「一色でもこれだけ表現できる」という感覚がつかめると、水彩がもっと楽しくなります。

うぐいす色は、派手すぎず落ち着いた色合いだからこそ、他の色との組み合わせによって真価を発揮します。

特にくすみ系や和色との相性がよく、ナチュラルで上品な印象を演出するのに最適です。

以下は、うぐいす色と特に相性の良い色の例です：

- ベージュ：柔らかく自然なグラデーションを生み出す王道の組み合わせ。和紙や布ものなどにも使いやすく、全体をナチュラルにまとめてくれます。
- 桜色（淡いピンク）：春を感じさせる優しいペアリング。うぐいす色の渋さと桜色の可憐さが互いを引き立て合います。
- 濃紺：コントラストが強く、うぐいす色を引き締める効果あり。全体に重厚感と品格が加わります。
- 薄グレー：静けさと洗練さを同時に表現できる万能カラー。モノトーン系とも好相性で、和モダンや北欧スタイルにも◎。